―”たかさん”ってな、どこまでもあったかい人なんさ―
『たかさんと私』はフィクションやで。
この連載は、”私”という実在の生活支援員の実体験をベースにしながらも、登場人物・施設名は架空として構成してるに。
実体験やったら、ノンフィクションでええやん。って思われたかもしれへんけど、個人が特定されることのないよう、ぼやかす部分はぼやかして”創作”としてまとめたんさ。
自分が持ってる最もやさしい言葉を選んで綴ると決めた”たかさん”との物語。実際は毎日が必死で、うまくいかへんことのほうが多くてな、正直「もう辞めようかな」と思った日もあったんさ。
けどな、たかさんとの日々は「やさしいエピソード」として、あたたかく残り続けてるんよ。
◆ 連載一覧(物語の順に4つのブロックに分けてるに)
☂#0〜#5:出会いと戸惑い、すべてが手探り
”私”の職場、生活介護事業所「ぴーすてらす」にご利用者さんとしてやってきた“たかさん”。ある日、たかさんが怪我をして入院してしまうんさ。
意思疎通が難しい”たかさん”の入院をサポートするため、付き添いをすることになった”私”。 たかさんってどんな人なん? どんなサポートが必要なん? すべてが手探りの支援は始まったばかりやで。
気を遣いすぎる”私”の不器用な支援は、果たして”たかさん”に届くんか!?
👉 #0〜#5を読んでみる!
- まえがき 御礼の言葉をまえがきに変えて
- 第1話 普段は意識しないクラスメイト
- 第2話 「向き合う」ということ
- 第3話 申し訳ない気持ちが過ぎて
- 第4話 たかさんのルーティン
- 第5話 「貴方に世界はどう見えているの?」
☁️#6〜#10:だから今の私がある
舞台は陽向総合病院の病室。試行錯誤を繰り返し、少しずつ深まってく”たかさん”と”私”の関係。このまま快方に向かうと思われた矢先、たかさんの目の前に大きな壁が立ちはだかってしまうんさ。
「少しずつ広がっていた世界が…」”たかさん”のやさしさをもってしても、埋めることができないほどのショックの中、”私”は付き添い業務を続けてたに。
記録用紙のところどころの文字が震えてるんさ…。
👉 #6〜#10を読んでみる
☀️#11〜#15:明けない夜はない
「自分にできることは何だろう」
支援者として、人として、寄り添うことに正面から向き合い始めた”私”。長引く入院生活の中、”たかさん”が教えてくれたのは、「生きる力」の偉大さやったんさ。
ご家族さんの献身的なケアと、細かすぎる”私”の気配り、そして”たかさん”の底力で、少しずつ退院が見えてきたで。
👉 #11〜#15を読んでみる
🌈#16〜最終話:そして新しい「いつもの生活」へ
着替え、お風呂、外出。今まで”たかさん”が送ってきた日常が、こんなにも尊いもんやったなんて。退院を目指して動き出す”チームたかさん”が見据えているもんとは。
”たかさん”の退院は嬉しい、でも何故か100%喜びきれやん”私”がいる。そんな、支援者として葛藤する”私”の心にやさしさを届けてくれたんは、たかさんの何気ない独り言やったんさ。
物語は最終話へ、そしてその先にある新しい「いつもの生活」へ。
👉 #16〜最終話を読んでみる
- 第16話 さっぱりしたたかさんと私
- 第17話 目指すのは「ゴールの向こう側」
- 第18話 何があっても大丈夫と言えるように
- 第19話 たかさんは愛されている
- 第20話 その日は突然に
- 最終話 それはゴールではなくリスタート
◆ はじめて読んでくれる人へ
『たかさんと私』は全22話で1つの大きなストーリーになってるで。
創作の物語やから、登場人物や心情の変化を感じながら読んでもらうために、 「#0 感謝の言葉を前書きにかえて」からのスタートがいちばんおすすめやな。
もちろん、気になるタイトルがあれば、1話だけ読むのもOK。 自分のペースで、無理なく読んでな〜。
◆ 「たかさん」のこと好きになってくれたら嬉しい
『たかさんと私』は、生活支援員として働く「けん」が、泣いたり笑ったり、迷いながらも必死に過ごした3ヶ月の実体験がもとになったフィクションやで。
生活支援員としての実体験をベースした物語っていうと、「あんな支援をした」「こんな制度を活用した」みたいな話を想像されるかもしれへんけど、そうじゃないんさ。
物語に出てくるんは、どこまでもやさしくて、どこまでも不器用な2人の人間。そんな2人の等身大のやり取り…というか心のぶつかり合いみたいなもんを感じてほしい。っていうのが「けん」の願いやな。
ほんで、もしよかったらな。『たかさんと私』を読んで、”たかさん”のこと、ちょっとでも好きになってほしいんさ。そしたらワイ、ホンマに嬉しいわ。
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